
腐女子必見!絶対ハズレなし! |
1、独身の男ふたりがひとつの部屋で一緒に生活する
シーズン3でジョンが結婚するまでの間、ふたりは仲良く(?)ひとつの部屋で共同生活をします。変わり者と名高いシャーロック。そして、徐々に親しくなる元軍医のジョン。シーズン2の最後で、シャーロックは死んだ…のですが、見事に復活します。そのときのジョンの悲しみの深さ(ジョンは事情を知らなかった)から言えば、どれだけ大切に思っていたか想像に固くありません。ただでさえ、ハドソン夫人には「ゲイのカップル」と間違われているので、おそらく周囲の人間から見ても、異色のふたりが共同生活している様は、“ちょっと変な雰囲気”に見えているのかもしれません。何にせよ、良い年をした独身男性ふたりが結婚せず、同じ屋根の下で寝食を共にする、という状況は腐女子の腐っている精神をほどよく刺激します。
2、異常な程に執着するモリアーティ
シャーロックとジョンの関係も大変「美味しい」のですが、忘れてはならないのが、シャーロックの宿敵であるジム・モリアーティの存在。世界で唯一のコンサルタント犯罪者を自称し、頭脳と演技力を駆使して、自分の手を直接汚すことなく犯罪を起こしていきます。なぜそこまでシャーロックに執着するの?その理由はモリアーティ本人しか知りえないことですが、シーズン2の最後での大々的な“自殺”。そして、シーズン3ラストの「会いたかった」も、シャーロックに向けられたものだと思うと大変意味深です。ヤンデレ体質な男が、ヒーローに執着する、というBL展開も多いことから、ここから「モリアーティってまさか…?」と腐ることは容易いでしょう。
3、グレッグやマイクロフトもすごい
シャーロック周辺の人々と言えば、グレッグ警部やマイクロフト(シャーロックの兄)も忘れてはいけません。まずグレッグ警部は、シャーロックを評価する数少ない理解者のひとり…ですが、シャーロックは一向にグレッグの名前を覚えてくれません。仲は良いのですが、いつも間違えています。それでも(片思いでも)、シーズン3でシャーロックが帰ってくると涙ぐんで喜ぶなど、数少ない友人のひとりです。また、シャーロックの実の兄、マイクロフト・ホームズ。彼はどうやら英国政府の重要な人物であり、国家レベルの事案を動かすほどの権力を持った人物(詳細は不明)。シャーロック以上に頭脳は明晰で、弟に対していくらかのコンプレックスを抱いている様子がありますが、なんだかんだで(形にこだわらなければ)弟を信頼しているお兄ちゃん。このような、偏屈なシャーロックを暖かく見守る友人が周囲にいる環境は、見ていてほのぼのしますし、腐女子の妄想も広がります。
最後に

アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』を現代版で復活させた連続ドラマ「シャーロック」ですが、ベネディクト・カンバーバッチの名演技と共に、見事に“新しい定番”として定着しました。
どのような視点で見てもおもしろいのですが、事件が起きて推理する…という基本部分以外に、「いかにシャーロックが奇人であるか」という点がコミカルに描かれている今作は、年齢性別問わず幅広いファン層を獲得しています。
直接的な表現はなく(本人たちもゲイカップルではない、と否定している)、家族で安心して楽しめるのにBL妄想が止まらないので、こんなに美味し…素晴らしいドラマは、なかなかありません。
もうすでに見た!という人も、これから見る!という人も、是非次は「腐女子目線」で見てみてはいかがでしょうか?


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